ドンドラを使いこなす3つのコツ
※本記事はドンドンドライブ導入校様向けに配信している『ドンドラ通信』の一部を引用しております。
こんにちは、教習所サポートのおとくです。
さて今回は、ドンドラを使いこなす3つのコツをお届けします。
目次
コツ:動画とスライドの把握
ドンドラ教材は教程ごとにパワーポイントが準備されています。動画が4~5本、教本に則った解説のスライドなど学科教習に必要な基本的な内容が入っています。
そのため、初めて実施する教程がある場合は、動画でどんな内容に触れるのか、スライドの流れはどうなっているのかなどを事前に把握しておくことが円滑な授業を行う上で必要になります。
解説のスライドには、アニメーションの動きが入っている場合もあります。流れを理解しておかないと、先走って説明してしまったり、話すべき内容を話さずに終わってしまったり、しどろもどろな印象を与える可能性もあります。
したがって、自信を持って教習を行うためには動画とスライドの内容を把握することは外せないポイントといえます。インターバルの短い時間でスライドの全体像の把握をしておくだけでも、話の持っていき方が想像できて学科の手助けになることでしょう。
コツ2:時間配分の設計
指定自動車教習所おける全国統一の縛りの一つとして「教習時間」があります。ご存知の通り、50分の中で1教程を完結させなければいけません。教程によっても内容の厚みが異なるため、50分ちょうどに収めるのはドンドラを導入する以前も意識していたことではないでしょうか。
ドンドラ動画のメインは、教本の内容をわかりやすく伝えることです。だから、一つでも飛ばしてしまうと教本の内容を削ることになり、単純にもったいないです。
さらに、ドンドラは1教程で完結する物語形式の構成をとっているため、こちらに関しても動画を飛ばしてしまうと話の展開がわからずに、ドキマギしてしまうお客様も出てくるかもしれません。
特に、各教程の一番最後で流れる動画には、教程で学んできた内容のまとめと、ストーリーの結末(オチ)が入っているため、時間が押して見せられなくなってしまうとお客様の満足度にも影響が出てしまう恐れがあります。
以上より、時間配分の設計はドンドラ教材を上手に使う上で最も重要なポイントの一つといえるでしょう。はじめは窮屈に感じるかもしれませんが、練習や実践を重ねるごとにしっくりくるものが出来上がっていきます。
コツ3:つなぎのコメントを入れる
つなぎのコメントとは、ドンドラ動画を流す直前や動画を見た直後に挟むクッションのようなものだと思ってください。
例えば、学科教習が始まって1本目の動画を見る前に「今日のプーリーくんとよりともさんはどんな企画に挑戦するんでしょうか、さっそく見てみましょう」と、興味を促す言葉をかけたり、
2~3本目の動画を見た直後に「皆さんはふたりのような運転にならないためにも教本を見てしっかりルールを身につけましょう」と、これから教本の内容に入っていくことを示唆したりすることを指します。
一見、学科教習と関係なく無駄なコメントに思えるかもしれません。しかし、実はこの一言があるかないかでドンドラで学科を受けている方の満足度は大きく変わります。
それはなぜでしょうか。
ドンドラの動画と解説のスライドを比べると、動画はバラエティ的なやわらかい内容が含まれます。一方の解説は、道路交通法を中心としたかたい内容です。その2つが交互に流れてくるので、半クラッチのような「クッション」があると、次の内容が頭に入りやすいのです。
もちろん、クッションがなくても50分の学科教習自体は成立します。しかし、最大限にドンドラの教材を使いこなすには、このつなぎのコメントをはさみ、ドンドラに寄り添えるかどうかでお客様の反応や満足度が変化します。これまでの学科教習ではなかなか考えてこなかった領域かもしれませんが、意識してみると面白いかもしれません。
以上、ドンドラを使いこなす3つのコツを紹介しました。
参考になれば幸いです。