オフラインの場を最大活用!効果測定の時間でできる教習生との信頼関係づくり

※本記事はドンドンドライブ導入校様向けに配信している『ドンドラ通信』の一部を引用しております。

この時間の担当をします石井です。

オンライン学科が進むと、学科指導員と教習生とが面と向かって話す接点がどうしても減ってしまいます。そんな中で教習生が自動車学校に足を運んでくれる機会はとても貴重です。

というわけで今回は、効果測定を受けにきてくれた教習生に対してどう接すると良いかについて書いていきます。

学科の話に入る前に、私の体験談をひとつ。

〜始まり〜

主人公はカレー大好き健康優良児の石井。先日、休養不精が祟ったのか熱が上がって苦しみ、近くの内科へ。

医者、喉を軽く診たあと ②カルテを書きながら…

「うん、扁桃腺が腫れてますねー。 ①薬はどうしようかなー…これ5日分出しときますので大丈夫でしょう。 ③ではお大事に…」

処方薬を飲むとすっかり良くなったが、どうも信頼感に欠ける印象を持ってしまい、モヤモヤが残る。

〜終わり〜

①知識を身につけて信頼される

医者のセリフで①薬はどうしようかなー…と、ありました。悩まれたら患者の身としては「この人に相談して大丈夫だったかな」と、不安になります。

そういえば、技能教習を中心に指導していた若手の頃、学科の質問をされたらちゃんと答えられるか不安で身構えていた記憶があります。

それは学科についての知識が乏しかったからです。というよりも学科試験の問題に関する知識が乏しかったのほうが正しいかもしれません。

一方、経験を重ね知識を蓄えると、テキストの細かなページまで瞬時に伝えることができたり、テスト対策のアドバイスがうまくできるようになってきました。

おのずと学科試験の傾向を網羅していくため、むしろ教習生から学科の質問をされることが「セーラー服と機関銃の薬師丸ひろ子の名セリフ」になっていた時期もあります。(KA・I・KA・N)

質問された内容がどこの項目で説明されているのか、試験問題の内容や傾向を把握しておくのは、教える側としては必須事項ですね。もし、曖昧なものがあれば調べて尋ねて「わからない」を無くしておきましょう。

②胸で話をすることも信頼につながる

医者の話す姿勢を見てみましょう。②カルテを書きながら… はい、こちら。石井が気になったのは、ほとんど患者を見ていない点です。

みなさまは効果測定のとき「どうでしたか?」「合格点とれましたか?」と、教習生に声かけをしていると思います。ここで姿勢に関して気をつけてほしいことがひとつ。

ズバリ、顔だけを向けるのではなく、体全体を(そこまでできないときは上半身を)その人に向けて声かけすることを心がけましょう。「胸で話をする」とはそういう意味です。

胸を向けることで「自分は敵ではないですよ」のアピールができます。また胸で話をすることで教習生が「自分の話をしっかり聞いてくれている」とか「この人の話なら聞いてみようかな」という気分になります。

そうなると質問が出るようになり、教習生の「わからない」が無くなります。そしてみなさんが信頼される指導員になります。声かけのひと工夫で、会話の内容が広がりお互いハッピーになること間違いなしです。 

③今後やるべきことを伝えて信頼されよう

③ではお大事に… 体調不良者にかける定型文ですね。ただ、このとき石井は(もし病状が改善しない場合はどうしたらいいだろう)と、思ってしまいました。

たとえば、「なんでこれって[ × ]が答えなんですかー?」と質問がきたとします。このとき、教本を見せながらその問題の解説をすると思います。そこからもう一歩踏み出して見直しの方法まで伝えるとGOODです。

見直しの方法として挙げられるものとして

・間違えた問題を読む

・間違えた問題を書き出す

・間違えた問題をテキストで見直す

・間違えた問題をもう一度解く

・全ての問題をもう一度解く

などが思いつきます。

採点が終わったあとの見直しの方法は人それぞれなので、まずは本人のやり方を尊重しましょう。最初からこちらでやり方を指示すると、次に上手くいかなかったときに信頼を失う可能性があるからです。

特になかなか点数が伸びない教習生には、その教習生に合う見直しの方法をこちらから提案できると良いですね。意外とテキストを見ているだけ…なんて方も少なくありません。

見直しでは、「なぜ間違えたか」の解説だけではなく、「これからどう復習すれば良いか」まで伝えて、頼られる指導員になりましょう。ただし、話が長くなりすぎないように注意しましょうね!

最後に…信頼は言い回しが左右する!?

ただ「頑張ってね」より「あと少しだね、もうちょっと頑張ろう」と言ってみる。以前よりも点数が上がったときは「前よりも点数が上がってきましたね、いい調子です」と励ます。テキストを開いて見直しをしている教習生には「テキストを見て復習していて偉いね」と褒めてみる。

こういったちょっとした言い回しひとつでガラリと印象を変えることができます。

効果測定に対して苦手意識を持つ教習生も少なくないと思います。まずは自分の知識をしっかりと蓄えて、教習生からドンドン質問してもらい「効果測定を受けにいって、声をかけてもらえるのが嬉しい」と思われるような信頼関係を築いていきましょう!

 以上、石井でした。

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